選考を終えて(5月)
この書き出しに物語を続けるとすると、いくつかのパターンに分かれます。降りたホームで誰かと出会う、駅から出ていき見知らぬ町で何かを体験する、次の電車で何かが起きる等々。それぞれのパターンの応募作があり、楽しく読みました。比較的多かったのは、ホームで不思議な子供と会う話かな。中には「降りる駅をまちがえ、行き過ぎてしまった主人公」の話もあり、そんなふうにも解釈できるなぁ、と意表を突かれました。
今月は十代の方からの投稿が多く、中身も大健闘でした。佳作の二編も、中学生と高校生の作品。
「降り間違えた人のための店」は、そういう店のアイディアが素晴らしい。行こうとしても行けない、というのも不思議で愉快ですね。店でのやりとりにもうひと工夫あれば傑作になったかも(応募された形は改行がなかったので、改稿してもらっての掲載です。次回からは、するべきところで改行を)。
「次の駅」は、きちんと怪談になってします。列車が進むにつれて主人公は破局へと近づいていく、というスリリングな構成がうまい。しっかりした文章ですが、もう少し整理すれば、たちまち作品の出来が一段上がりますよ。


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